ヒノキ

富士ヒノキってどんな木?

更新: 2026年1月31日

火山灰土壌という栄養の少ない環境で 時間をかけて育つからこそできる細かな木目と、 白っぽく上品な光沢、 そしてやさしい芳香が富士ヒノキの特徴です。

富士山麓でゆっくり育った、やさしい木のはなし

富士山のふもとで育つ「富士ヒノキ」。そのルーツをたどると、
明治30年代に静岡県山林協会が桑崎に植林したことが始まりとされています。
以後、富士流域(富士市・富士宮市・芝川町をはじめ、
御殿場市、裾野市、三島市、沼津市、小山町、長泉町、清水町など)
で大切に育てられてきました。

起源と分布 — 地域に根ざす木

富士ヒノキとは、単に“富士の近くで育ったヒノキ”というだけでなく、
富士山の気候や火山灰土壌という厳しい環境のもとで
ゆっくり育ったヒノキを指します。年輪が細かく、
肌目の美しさや強度が特徴で、
地域の気候風土がその品質をつくり上げています。

手をかけることの意味

植林・間伐・伐採を適切に行うことで、
森林内に光が差し込み、下草が育ちます。
そうしてまた次の世代の苗木が植えられる
——この循環があるからこそ、土砂流出などの災害を防ぎ、
富士山周辺の自然環境を守る力にもなっています。
適切な管理を通じた持続的な生産は、
地域の暮らしと自然を両方支える大切な取り組みです。

持続可能性の証明 — 認証と取り組み

富士ヒノキは、適正な森林経営のもとで生産され、
森林認証(PEFC/SGEC)という形で持続可能性が確認されています。
こうした認証は、将来にわたって
安心して使える木材であることの証でもあります。

富士ヒノキの特徴 — 触れて、香って、感じる魅力

富士ヒノキの魅力は、見た目や強度だけではありません。
ヒノキ本来が持つ調湿性能や消臭・忌避(害虫を遠ざける)
効果に加え、ゆっくり育つことで生まれる細かな木目と、
白っぽく上品な光沢、そしてやさしい芳香があります。
火山灰土壌という栄養の少ない環境で
時間をかけて育つからこそ、強く美しい材になります。

使われ方 — 生活に寄り添う木

富士ヒノキは、住宅の構造材や内装材、家具、
工芸品、日用品まで幅広く利用されています。
手に取ると感じる温かみや、ほどよい香りは、
暮らしをちょっと豊かにしてくれますね。

まとめ — 地域とともに育つヒノキ

森林を適切に管理しながら育てられた富士ヒノキ木材は、環境保全と暮らしの両方を支えます。
日々の暮らしの中で富士ヒノキに触れることは、
そうした循環に小さく参加することでもあるのです。


(ちょっと追記)富士杉について
今回は富士ヒノキを中心にまとめましたが、
富士地域では杉(富士杉)も育てられており、建築材や家具などで使われています。

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